武田 道安(たけだ どうあん)とは、江戸時代の医師・儒学の学者。約3名ほど存在する。
- 武田宣重 : 初代の道安、官職は法印。安芸武田氏(安芸源氏)一門の武田信治の娘と杉原景良との間の子、宣雄(岌淵/法眼)の兄。室は水野市之丞の娘。京で医学を学び、後に紀伊国の浅野幸長(長慶/長継/長満丸)に仕えた。幸長が病没すると、京と江戸を往復しながら、後水尾天皇や徳川将軍家一門の診断をして、知名度を上げた。また、儒学・茶道も学んで、特に藤原北家九条流御子左流冷泉家(下冷泉家)一門の藤原星窩(冷泉為信)や林羅山を師事した。
- 武田宣良 : 2代目の道安。宣重の子、宣成(杏仙)の兄。江戸幕府と朝廷に出仕して、京で病没した。
- 武田宣広 : 3代目の道安。宣良の子。おもに江戸幕府に出仕して、奥医者(御典医)をつとめた。