王離(おうり)とは、古代中国の人物。約2名ほど存在する。
- 王離 (秦) : 秦の部将。王翦の孫、王賁の子、王元[1]・王威[2]の父。章邯の将として渉間・蘇角とともに楚の項羽[3]と戦うが、激戦の末に捕虜とされた。その後の消息は不詳である。
- 王離 (漢) : 字は伯元。蜀漢(蜀)の官吏。広漢郡[4]の人。諸葛亮にその才能を認められて、督軍従事に任命された。後に犍為郡太守となり、治世を挙げた。彼は聡明さとしては何祗におよばなかったが、文才は何祗よりも上であった。
脚注[]
- ↑ 秦末の乱を避けて、琅琊郡皋虞県(現在の山東省即墨市東北)に移住して、さらに同郡臨沂県(現在の山東省臨沂市蘭山区)に移住して、瑯琊王氏の祖となった。
- ↑ 前漢に仕えて、太原王氏の祖となった。
- ↑ 以前に項羽の祖父の項燕が王離の祖父の王翦に討ち取られた因縁がある。
- ↑ 現在の四川省徳陽市広漢県
関連項目[]