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閑院家(かんいんけ)とは、日本の氏族。約2系統ほど存在する。

  1. 閑院流藤原北家九条流一門。閑院大臣・藤原公季(道長の叔父)を祖とする。嫡流の三条家をはじめとして、庶家に西園寺家・徳大寺家があった。平安時代中期から後期にかけて、皇室の院政期に外戚の立場を得て、勢力を振るった。
  2. 閑院家 (宮家)閑院宮家とも呼ばれる。東山天皇の皇子の直仁親王江戸時代中期に成立した宮家。同族に源姓鷹司家東山源氏)があった。閑院家自体が皇籍離脱していないため、正確には源氏とは異なる。直仁親王の子の典仁王(すけひとおう)、典仁王の子の美仁王(はるひとおう)、美仁王の子の孝仁王(たつひとおう)、孝仁王の子の愛仁王(なるひとおう)と世襲したが、愛仁王は正室を娶る前に夭逝したために、閑院家の嫡流は断絶した。ただし、美仁王の異母弟の孝明天皇が出ており、この系統に現在の皇室までに至る徳仁(令和天皇)が現存する。

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