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(かん)とは、東アジアの国家である。

  1. 韓 (春秋) : 姓は姫姓。古代中国(岐)の親藩である都市国家。武王(仲発)の子である韓叔[1]を祖とする。はじめは固安[2]を拠点としたが、韓叔の異母末弟である成王(季誦)の時代に韓原[3]に移封された。周の宣王期に、韓侯顕父という名君が輩出した。紀元前757年/紀元前756年に、異姓の[4]の文侯(仇)の弟である公子成師(桓叔)の軍勢によって滅ぼされた。
  2. 韓 (戦国) : 姓は姫姓[4]。上記の周の親藩国である韓を滅ぼした曲沃の当主でもある晋の公子成師(桓叔)の庶子である韓武子(公孫万)を祖とする。後にとともに「三晋」のひとつとなり、勢力を拡大して本宗家の晋を滅ぼすのを手を貸して「戦国七雄」のひとつとなる。しかし、戦国七雄でも弱小国で、紀元前230年/紀元前226年にによって滅亡した。前漢の参謀の張良は韓の公族系という[5]
  3. 大韓帝国李氏朝鮮の国家。1897年から1910年まで存在した。
  4. 大韓民国 : 『朝鮮戦争』以降から現在までに至る国家。略すると「韓」と呼ばれる。同時に「南朝鮮」とも呼ばれる。

脚注[]

  1. 生母は微子啓の娘で、徐伯・密仲・邘叔・応叔の同母弟、唐叔虞(の祖)・成王(季誦)の異母兄(『春秋左氏伝』)。
  2. 現在の河北省廊坊市固安県
  3. 現在の陝西省韓城市と山西省運城市河津県の境目にある。
  4. 4.0 4.1 もともと、韓の本宗家である晋はトルコ系翟(白狄)の狐氏で、母方の姫姓の血筋によって「周王室化」した家系であり、公室の姓は嬛姓ともいわれる。
  5. 『史記索隠』

関連項目[]

  • (岐)
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